私がこのカンドビに始めて出会ったのは、もうそうとう前のこと。
とあるヒンドゥーのお寺でした。
あのダイアナ妃もご訪問された、由緒ある白い大理石でできたお寺です。
ところでこのカンドビ、どんなお味か想像がつきますか?
ほとんどの方は想像がつかないでしょう。
私もその一人でした。
ひとくちいただいてみると、
柔らかいのですが、それなりの独特の食感があり、ひよこまめの独特の香りと味を感じ、酸味がほのかにただよう。
そしてカレーリーフとマスタードシードの香ばしい香りが、後から鼻に抜けてくる。
そんな、本当に今まで食べたことのない味。
初めていただいたときは、好きというよりは、
「ふ~ん。こんな味もあるのね。」といった感想でした。
このカンドビは、ひよこまめとヨーグルトで作るのですが、単純な工程の割には結構難しい。
ひよこまめを溶いて作ったペーストを伸ばして、少し乾いたら細長く切り、くるくると丸めていきます。
そして最後に、フィナーレ、テンパリング(タルカ)をします。
タルカとは、ホールスパイス等の香りを、熱く熱された油に移し、お料理の上にジュッとかける調理法です。
この「カンドビさん」、作るのが大変な割には、日本人のお口に合うか否か?
そうそう、こんなお料理もあったなあ。ということで、ご覧ください。
カンドビ
材料を揃えるまえに:タリー皿と植物油を用意。タリー(銀色の30cm程度の皿)
タリー皿4枚 (なければ、きれいにした平らな調理台でも可能、こびりつかないオーブンペーパーは不可)
植物油
材料
ひよこまめの粉 1カップ
ターメリック 小さじ1/4
塩 小さじ1/4~1/2の好みの量
ヨーグルト 1カップ
水 2カップ
植物油 大さじ2
マスタードシード 小さじ1/2
カレーリーフ生 6枚程度(あれば)
アサフォエティダ(ヒング)小さじ1/8(あれば)
作り方
- 各タリー皿の底面に油を塗っておく。
- ボールにひよこまめの粉・ターメリック・塩を入れよく混ぜておく。
- ヨーグルトはよく溶いてから、1に加えよく混ぜる。
- 続いて水も少しずつ加え、よく混ぜていく。
- 3を鍋に移し、木べらでかき混ぜながらひよこまめの粉に火を通していく。
- とろみがつき、ゆるめのペースト状になったらたら、火を止める。
- 油を塗ったタリー皿の底面に大さじ3ほどの6をのせ、平らなもので1方向に薄く延ばしていく。
- タリー皿の表面が覆われたら、次のタリー皿も同様にする。
- ペーストの表面が乾いたら、ナイフで4cm幅程度の筋を入れていく。
- ぺーストの隅から海苔巻きのようにくるくる丸めてく。
- 器に載せ、タルカする。
★お好みで、生地やタルカに青唐辛子を加えてもよい。
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