インド料理のおいしさはカレーもさることながら、汁気のない野菜のお料理は格別です。
日本では野菜をスパイスで蒸し煮したものを、通称サブジと呼んでいるようですが、
サブジとはもともと野菜という意味でもあります。
インドの方にサブジと言っても野菜?といわれることがあります。
そのときにはベジタブルをドライに調理したもので、グレイビー(汁)のないもの。
といったほうがすぐに理解しあえます。
そしてその調理の方法も蒸し煮したり、どちらかと言うと炒めるようにしたりといろいろです。
今日の写真のお料理はカシミールポテト。
辛くない赤唐辛子、カシミールチリを使って作るお料理です。
日本ではカシミールチリはまだ手に入りにくいので、今日は日本で手に入るチリパウダーでレシピを仕上げてみました。
だから本当はもっと真っ赤に仕上がるのですが、今日は油も控えめ、チリも代用品なので残念ですが。
おいしさ抜群。^^
カシミールチリは赤く色が出ることから、真っ赤な色で有名なカレー、ローガンジョッツシュには欠かせないスパイスです。
カシミールチリのこの香り。甘くてさわやかでなんともいえません。
さてカシミール地方(北部の西側)のお料理の特徴はジンジャーパウダーを使うこと。
生のしょうがよりジンジャーパウダーを使います。
私も作り比べてみましたが、やはりジンジャーパウダーを使うほうが本格的な味になりますね。
今回のお料理には関係のない話ですが、とても興味深いスパイスの利用方法があります。
カシミール地方では、スパイスをミックスしたものを練り上げてから乾かした
固形状のものを崩してお料理に入れていきます。
日本で言えばルーみたいなものを作りそれを使うんですよ。
本当にスパイスって面白いですね。
カシミールポテト
材料
ジャガイモ中3個(一口大に切る)
植物油 大さじ1強
クミンシード 小さじ1
青唐辛子1本(種はそのままでスリットを入れる)
チリパウダー 小さじ1/2
ジンジャーパウダー 小さじ1/4
ヒング(アサフォエティダ)小さじ1/8(あれば)
塩 小さじ1/2以上から適量
作り方
- 厚手のなべに油とクミンシードを入れ弱めの中火で暖める。
- クミンシードの周りに泡が立ち始め香りがしてきたら、ヒングを加え混ぜる。
- 続けてジャガイモを加えよく混ぜ、青唐辛子と大さじ3の水を加えふたをして弱火で加熱する。
- ジャガイモの色が変わり始めたら、チリパウダージンジャーパウダー、塩を加え混ぜる。
- すぐに蓋をして弱火で加熱するが、必要なら水を適量加え蓋をして弱火で加熱する。
- ジャガイモがほっこり柔らかくなったら器に盛り付ける。
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